自動車の購入を検討している方で、新車か中古車で悩んではいませんか?
悩んでいる方は中古車を検討するのもひとつの手。中古車は、耐用年数によっては大きな節税効果を発揮します。特に、4年落ちの中古車が狙い目です。
今回、この記事でわかることは以下のとおりで、中古車の耐用年数について知りたい方に向けた記事になります。
この記事でわかること
- 中古車の耐用年数の求め方
- 4年落ち中古車のメリット
- 中古車の減価償却の方法
税務会計の経験が20年以上ある筆者が経営コンサルタントの視点で、4年落ち中古車の節税対策ついて解説していきます。
個人事業主として「これから開業する方」や「開業したばかりの方」でもわかるように優しい解説を心がけています。
気になる方はぜひに最後まで読んでほしい。
きっと新しい発見があります。
中古車の耐用年数の求め方
中古車の耐用年数の計算方法
中古車の耐用年数の計算式
中古車の耐用年数の算定には、次の計算式を使います。
法定耐用年数-経過年数+経過年数×20%=中古車の耐用年数
なお、中古車の経過年数が法定耐用年数を超える場合は、中古車の耐用年数は「2年」になるので覚えておこう。
計算結果にはルールがある
中古車の耐用年数が以下のような計算結果になったときは、ルールに従って処理します。
計算結果 | ルール |
耐用年数に1年未満の端数がある時 | 1年未満の端数は切り捨てる |
耐用年数が2年に満たない時 | 耐用年数を2年とする |
例えば、計算結果が3年2ヶ月となった場合なら「2ヶ月」は1年未満の端数になるため切り捨てます。また、計算結果が1年6ヶ月と2年に満たない場合なら、耐用年数は「2年」となります。
参考問題にチャレンジしよう!
参考問題
中古車の耐用年数を算定するために以下の問題に答えよ。
中古車を購入した。自動車検査証(車検証)の初度登録年月を見ると、4年が経過していることが分かった。中古車の耐用年数は何年になるか?
解答解説
解答は「中古車の耐用年数は2年」です。中古車の耐用年数は以下のとおりに計算します。
法定耐用年数6年-経過年数4年+経過年数4年×20%=中古車の耐用年数1年2ヶ月
中古車の耐用年数は1年2ヶ月になるため、「耐用年数が2年に満たない時は、中古車の耐用年数は2年とするルール」が適用されます。その結果、中古車の耐用年数は2年となります。
中古車は節税対策に抜群
4年落ち中古車が購入の狙い目!
4年落ちの中古車は、耐用年数が最短の2年になります。
中古車を耐用年数2年で減価償却すると、月数按分を考慮に入れなければ「定額法では取得価格の半分」「定率法では取得価格の全額」を減価償却費として計上できる計算になります。
このように4年落ちの中古車は、すぐに費用化ができるので節税効果が抜群なのです。
更に節税したい人は外車も視野に!
個人事業の儲けが多すぎてもっと節税したい方は、外国車の購入を視野に入れよう。
外国車はそもそも販売価格が高いので、購入すればたくさん費用化できます。例えば、4年落ちのベンツを狙えば状態の良い車もたくさんあり、2年で償却できるので節税対策にも抜群です。
このように中古の外国車は節税対策に使えるので、儲けが多い方は検討してみましょう。
中古車の減価償却の方法
減価償却方法は定額法又は定率法!
取得価格が30万円以上になる中古車は、定額法又は定率法で減価償却を行います。
定額法は毎年同じ額を減価償却するのに対し、定率法は最初のうちは減価償却の額が多く、だんだん少なくなる特徴があります。
定額法と定率法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
減価償却費の計算は会計ソフトで!
中古車の減価償却費は、会計ソフトで計算すると便利です。
具体的には、会計ソフトの固定資産台帳に中古車の「取得価格」「償却方法」「耐用年数」などの必要情報を入力するだけで、自動で減価償却費を計算できます。
会計ソフトの固定資産台帳について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
中古車の耐用年数の求め方
中古車には耐用年数の計算式があり、計算結果には「耐用年数の1年未満の端数切捨て」と「耐用年数が2年に満たないときは耐用年数を2年とする」というルールがあります。
4年落ち中古車のメリット
4年落ちの中古車は、耐用年数2年で減価償却費を計上できるので節税対策に抜群です。また、儲けが多い個人事業主は、外国車を購入すると更に費用化できる金額を大きくできます。
中古車の減価償却の方法
30万円以上の中古車の減価償却費は、定額法又は定率法によって計算します。定額法は毎年同じ額を減価償却。定率法は最初のうちは減価償却の額が多くなる特徴があります。
会計ソフトで減価償却!
中古車の減価償却費は、会計ソフトの固定資産台帳を使って計算します。たくさんある会計ソフトの中でも、筆者のオススメは、freeeが提供する会計ソフトです。
誰でも簡単に操作できるシステム設計が魅力の会計ソフト。まだ、freeeを体験していない方は、ぜひ30日間の無料トライアルを使って体験してみましょう。
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